東京新聞『丘陵の隣人たち』

本紙は、12日から1年間、毎週日曜日に企画読み物「丘陵の隣人たち」を連載します。 舞台はかつて「多摩の横山」と呼ばれた、神奈川から東京に連なる多摩丘陵。 ここには昆虫、野鳥、獣、魚などさまざまな小動物が生息し、住民と共存してきました。 しかし、年々都市開発が進んで環境が悪化し、“隣人たち”はすみかを追われています。 そこで、身近な自然にもっと目を向けていただけたらとの願いから、 季節とともに生きる彼らの興味深い生態と、人とのかかわりを紹介してゆきます。 執筆は、自然観察と、自然を守る活動を続けている市民団体 「多摩丘陵野外博物館」(会員数約500人)の皆さんです。ご期待ください。 東京新聞・連載予告記事(1997年1月6日付け)より

丘陵の隣人

タイトル

掲載日
オオムラサキ 青いせん光に導かれ

1997. 1.12
アズマモグラ 暗黒の地下が安楽の生活圏

1997. 1.19
コミミズク 冬の草原の訪問者

1997. 1.26
ウスタビガの繭 冬枯れの中の鮮緑色

1997. 2. 2
ホソミオツネントンボ 春一番鮮やかに変身

1997. 2. 9
シマアメンボ 冬でも水面を滑走

1997. 2.16
アカガエル 産卵を終えひと眠り

1997. 2.23
サワガニ わき水に生きる宝物

1997. 3. 2
ウグイス 親しまれる「春告げ鳥」

1997. 3. 9
ビロウドツリアブ 春一番の元気者

1997. 3.16
トウキョウサンショウウオ 水田減り、絶滅寸前

1997. 3.23
ミヤマセセリ 春の使者、先祖は北米

1997. 3.30
トカゲとカナヘビ しっぽが示すたくましさ

1997. 4. 6
ツマキチョウ 春のはかない命

1997. 4.13
イワツバメ 実験的に連れてこられた鳥

1997. 4.20
ヤマサナエ 一生を谷戸でひっそりと暮らす

1997. 4.27
シュレーゲルアオガエル 梅雨待つ生命のカプセル

1997. 5. 4
カワトンボ 金緑色のダイヤモンドダスト

1997. 5.11
オオシブミ 小さな虫の大きな仕事

1997. 5.18
カネコトタテグモ 横穴式住居で獲物待つ

1997. 5.25
寄生蜂 木の幹の中にも生存競争

1997. 6. 1
ジンガサハムシ たった9ミリの金色の工芸品

1997. 6. 8
オオミドリシジミ 梅雨時に現れる森の蝶

1997. 6.15
かたつむり ゆっくりと地球を歩く

1997. 6.22
ゲンジボタル 里の暮らしが演出した光

1997. 6.29
アオバズク 大木減り住宅難

1997. 7. 6
イタチ 舗装の上に梅の花形の文様

1997. 7.13
マルタンヤンマ 宝石にも勝る命の輝き

1997. 7.20
夏の昆虫たち 雑木林の中の“居酒屋”

1997. 8. 3
ウスバキトンボ 抜群の飛翔力で海渡る

1997. 8.17
ツクツクボウシ 微妙な合奏で夏を送る

1997. 8.24
タイコウチ 不器用な水のハンター

1997. 8.31
カバキコマチグモ 名前に合わぬ攻撃性

1997. 9. 7
トノサマバッタ ゆかいな草原の王様

1997. 9.14
ホトケボジョウ 谷戸の奥でひっそり生きる

1997. 9.28
ナガコガネグモ 秋の水田に映えるしま模様

1997.10. 5
ヤマカガシ カエル狩りの名人

1997.10.10
クツワムシ 秋鳴く虫で日本最大

1997.10.12
タヌキ 童謡や民話に数多く登場

1997.10.19
スズメバチ 巣見つけたら離れるが勝ち

1997.10.26
モズ 身近な自然の豊かな体現

1997.11. 2
カマキリ 待ち伏せ狩猟の名人

1997.11. 9
ツグミ 冬の到来を告げる鳥

1997.11.16
カヤネズミ カヤで編む球のような巣

1997.11.23
ウラギンシジミ 葉の裏でじっと冬越し

1997.11.30
フユシャク 冬に羽化する変わり者

1997.12. 7
コサギ 夕日浴びる群れ日本画のよう

1997.12.14
テントウムシ みんなで眠れば寒くない

1997.12.21
オオタカとサシバ 猛禽という丘陵の王者

1997.12.28